ZARAスペイン本社でどんな仕事をしていたの?(前編)

ZARAスペイン本社でどんな仕事をしていたの?(前編)

今回はインスタでリクエストが1番多かったこちらについてお話します!

 

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と言うわけで、ボクが働いていたZARAについて、

簡単な説明から!


日本に進出したのは1998年

今年で26年目!(2024年4月現在)

 

世界:1839店舗 日本:67店舗

 

そしてZARAの親会社は、

インディテックス(INDITEX)

と言うスペインの会社です。

 

ZARAの他に、ZARA HOMEやBershkaなど複数のブランドを持っています。

INDITEXがどのくらいの売上規模かと言うと、

このくらい↓

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引用:FAST RETAILING IR情報  
https://www.fastretailing.com/jp/ir/direction/position.html  

 


アパレルの製造小売業の中で、2位のH&Mに大差をつけてダントツのNo.1!

※だんだんと首位に近づいているユニクロさんすごい!

そんなZARAで11年働いたのですが、

内訳は↓

前半:ビジュアルマーチャンダイザー(5年)
▶︎日本 中国四川省、台湾


後半:プロダクトマネジャー(6年)
▶︎スペイン

今回お話するのは、キャリア後半のスペイン時代について。

それでは、どうぞ!

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その日ボクは台湾で1番大きな台北の店舗で、現地チームにディスプレイの技術指導をしていた。

 

転勤で台湾に来て6ヶ月。

こっちの生活もだいぶ慣れてきた。

 

お昼に食べた焼き餃子、美味しかったなー。

なんて思っていると、ZARAアジア支部統括部長がいきなり来店した。

 

その人は、若くしてZARA日本の部長に就任し、その後アジアの統括部長に抜擢された、英語/スペイン語ペラペラのスーパーウーマンである。(関西出身)

 

部長「シューヘイさん、お久しぶり。どう?売れてる??」

 

ZARAではお決まりのような挨拶だ。

この会社ではイメージ良し、数字良しの両方が厳しくお求められる。

 

ボク「も、もちろんです!!!それより、どうして台湾にいらっしゃったんですか?」

部長「ちょっと別室で話いいかしら?」

 

ドキッとした。

絶対に何かある。

(その時点でボクは海外を含めた転勤を3回していた。)



事務所にイスが2つ並べてある。

イスに座り彼女は第一声、こう言った。

 

部長「スペインで働ける?」

 

ん??

頭の処理が追いつかない。

前述したが、日本から台湾に転勤してようやく落ち着いてきた頃だったのだ。

一旦呼吸を整えて、こう聞いた。

 

ボク「スペイン本社のインディテックスに転勤って事ですか?」

部長「そうよ。頑張ってきてね!」

ボク「これはまた、いぃ、いきなりですね。」

 

そして彼女はこう答えた。

 

部長「シューヘイさん、知っているでしょ。

ZARAっていつでも "いきなり" よ。」

 

そう、ZARAの転勤の辞令はいきなり言われる事が多い。

 

加えて、ボクはアルバイト時代に人事から配られた

「転勤可能ですか?」

と設問が書かれたシートに、

 

「世界中、いつでも可能です。」

 

と書いていた。

なのでボクの転勤辞令は毎回いきなりだった。

 

そしてボクはすぐにスペインへと旅立った。

同じZARAだが日本とスペインでは会社が異なるので、まずは面接を受けに行った。

 

世界でもトップクラスのブランド、ZARA。

その本社がどこにあるかというと、

 

ここ⇣

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ヨーロッパ西部に位置するスペイン


ここ⇣
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スペイン北西部の街 アコルーニャ

 


中心にある首都マドリードより車で約5時間、

アコルーニャという街にオフィスがある。

 

日本からは飛行機を3回乗り継ぎ早くて24時間くらいかかる。

人口は20万人くらい、スペインの中でも割と田舎な方。

 

そんな場所に世界有数の大会社があるので、

「街を歩けば絶対インディテックスの社員に出会う」と言われている。笑

 

そんなスペインの辺境に到着したボク。

その当時はこの街に6年も住むなんて思ってもいなかった。

 

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海沿いにある街、ラコルー二ャ画像伝統的な建築とモダンが折り重なる街並み画像よくある街のカフェの風景※スペインに着くなり衝撃を受けたのだが、それは別の機会に…ホテルで長旅の疲れをゆっくり癒して翌朝、いざ面接へ!ラコルー二ャからバスに揺られる事30分。

 

 

緊張が高まりながらも、オフィスに到着した。

画像INDITEX Office 引用 Wikipedia

 


足を踏み入れた瞬間、衝撃。

人がセグウェイで移動してる!!!

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写真はイメージ

 

 


ミライに来た感MAX!

 

ちなみにインディテックスのオフィスは

ヤバいくらいデカい。

 

どのくらいかと言うと、ボクが働く事になるメンズ部署だけで、

ざっと体育館10面分くらい。

 

それが1つの部署であって、

他の部署も当然あり、レディース/キッズ部、

人事部、IT部 etc…

 

セグウェイで移動したくなる気持ちもわかる。

(使っているのは部署間を移動しまくる一部の人。)

 

画像ボクがいた席 これでメンズ部全体の10分の1くらい

 


面接部屋へ通され、2人のスペイン女性が入ってきた。

 

1人は人事、もう1人は将来ボクの直属のボスになる人だった。

面接がどんな内容だったか詳しくは守秘義務で話せないが、

 

ボクはこんな質問をした。

 

ボク「この仕事を成功に導く1番のスキルは何ですか?」

 

将来上司となる女性は、こう答えた。

 

上司「2つあるわ。1つは分析力、もう1つはファッションセンスね。」

 

やはり、ZARAだ。

しかしながら、この2つはボクの得意分野なのだ。

 

面接も終盤に差し掛かり、人事がボクにこう尋ねた。

 

人事:この会社で働く事で何か不安はありますか?

 

もちろんたくさんあるのだが、まず最も懸念していた事を聞いた。

 

ボク:スペイン語が全く話せないけど、大丈夫ですか?

 

不安だったボクに、人事はこう言う。

 

人事:英語を話せるんだからノープロブレムよ!!

※面接は全て英語だった。

 

だったら安心だ。

そして日本に一時帰国し、急いで引越しやら、ビザの手続きやらを勧めた。

そしてスペインに戻り、入社初日。


メールを開いてみる。


分析アプリを使ってみる。


ランチに行ってみる。


ミーティングに出てみる。

 

ボク:え?全部スペイン語?

そう、インディテックスの公用語はスペイン語なのだ。

 

というわけで、入社してからまずは、

スペイン語にすっごーーーーーく苦労した。

 

でも為せば成る。

その環境でサバイブし続けると、半年で仕事の8割をスペイン語でこなせるようになった。

 

それは毎日無料で仕事時間に語学クラスを受けさせてくれた会社のおかげでもあるし、

帰宅してからも勉強していた、ボクの努力の賜物でもある。


 

⇡ ⇡ ⇡ ⇡ ⇡

というわけで、今回はここまで!

超大作となってしまったので、続きは次回のブログにて。

次こそ「実際にどんな仕事をしていたか」についてです!

お楽しみに!!!

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